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少子化の背景に「命の尊厳」の軽視!

 昨年1年間に生まれた日本人の赤ちゃんの数は105万7千人でした。前年よりも1万4千人減って戦後最も少ない数です。現在のペースで子どもの数が減り続けると、999年後にはゼロになるという推計(東北大学のグループ)があります。もちろん、これは計算上はそうなるということで、現実の話ではありません。それでも、少子化は日本の将来を左右する深刻な問題であることは確かで、前述の推計は日本社会に警鐘を鳴らしています。

 メディアや教育現場では「命の尊厳」が自明のこととして強調されるにもかかわらず、中絶を減らそうという声があがらないのが不思議です。もし昨年、胎内に宿った命のうち1割でも出産に至っていれば、赤ちゃんの数は減少から増加に転じていたことになります。

 出産年齢人口の減少もあり、中絶は減る傾向にありますが、他の国に比べると、まだ高い水準にあります。また、事実上、無制限に行われていることから、「堕胎天国」と揶揄されるのが日本です。法律は出産が母体の健康を害する場合、あるいは暴行による妊娠などに限り堕胎を認めているにもかかわらず、法の拡大解釈によって大人の身勝手による堕胎が公然と行われているのす。

 法的に問題のある中絶が許されているのは、命の尊厳を軽視する風潮が社会全体に広がっているからであり、そのことが少子化を深刻化させていると言っても過言ではありません。もし、命の尊厳を真摯に受け止め、中絶を減らそうという積極的な動きがあれば、少子化はこれほど深刻になる事はなかったでしょう。

 なぜ、命の尊厳が軽く考えられているのでしょうか。それは純潔の価値が軽視され、男女関係が放縦を極めているからです。「子どもは愛の結晶」と言われるように、男女の愛は生命の源です。愛に真剣に向き合う男女は、わが子の誕生を待ち望む気持ちは強く、当然身勝手な堕胎などできるはずはありません。少子化は性を軽く考える社会に対する警鐘とも言えるのです。

グラフ

pdficonPDFファイル(308.1KB)