• HOME
  • >
  • 情報室
  • >
  • 10代の性行動と妊娠を減少させる「自己抑制プログラム」

情報室

10代の性行動と妊娠を減少させる「自己抑制プログラム」

Family Research Council(家庭調査協議会)
「In Focus」(1994年10月発表)より

801 G Street NW. Washington, DC 20001
Phone(202)393-2100・Order Line(800)225-4008 FAX(202)393-2134
externaliconhttp://www.frc.org/index.cfm

*この論文は、Pure Love Alliance-Japan(PLA-Japan)が翻訳しました。訳文文責はPLA-Japanにあります。

 第7学年から第9学年(中学1年生から3年生)の3,840人余りの生徒を対象に、新しい自己抑制カリキュラムである「Choosing the Best(最善の選択)」を使用した試験的な研究では、危険行動につながるような性に対する寛容な態度を著しく減少させたことが明らかになった。とりわけ、“危険な状態にある”生徒(家庭に両親がいない生徒、10代の性体験を親が認めていると思っている生徒、喫煙している生徒、飲酒経験のある生徒)が、最も健全なライフスタイルとしての自己抑制へ大きく態度を変化させた。

 特に、実験の評価によって、①全生徒の74%が、今後は婚前の性交渉に対して「No」と言う意志があると回答。②このアンケートに回答した性体験を持つ生徒の60%が、今後は婚前の性交渉に対して「No」と言う意志があると回答。③実験前と実験後を比較すると全生徒の75%の自制的態度が、信頼性のある肯定的変化を示したことが明らかになった。
(Project Reality, Choosing the Best Abstinence Curriculum: Evaluation Report 1993-1994. Evaluation by John T.Vessey,Ph.D., Mental Health Services & Evaluation Program, Northwestern UniversityMedical School, Chicago, IL 60611. Contract No. 99478105036, Illinois Department of Public Aid,Division of Family Support Services.)

 自己抑制を基本とするプログラムである「Sex Respect:The Option of True Sexual Freedom(性の尊重:真の性的自由の選択)」によって、このプログラムに参加した生徒は他のグループの生徒よりも著しく低い妊娠率をもつことが明らかになった。プログラムの実施後2年間で、プログラムに参加した女子生徒の5%と、プログラムに参加しなかった女子生徒の9%が妊娠した。
(Project Respect, Final Report:Office of Adolescent Pregnancy Programs. Performance Summary Report, #000816,Title XX,1985-1990.)

 「Best Friends(最良の友人)」という少女向けの自己抑制プログラムは優れた成功率を誇っている。 「Best Friends」のワシントンD.C.支部では、プログラム開始以来妊娠した少女は400人中一人だけであった。「Best Friends」の責任者であるイレーン・ベネット氏によると、ワシントンD.C.の第5から9学年(小学5年生から中学3年生)の同規模のグループでは20人から70人の妊娠が当たり前だと言う。
(Larry Witham, "As Washington Pushes 'Safe Sex,' Others Preach Abstinence." The Washington Times,October 3,1993,p.A4.)

 カリフォルニア州サンマルコスのサンマルコス・ジュニアハイスクールはティーン・エイド社が開発した「Sexuality, Commitment, and Family(性、責任、家族)」という自己抑制のみを教えるカリキュラムを採用した。このカリキュラムが実施される前の1年間には147人の少女が妊娠したと報告されていた。しかしプログラムの採用後から2年間で妊娠した少女はたったの20人であった。
(Dinah Richard, Has Sex Education Failed Our Teenagers?:A Research Report.Focus on the Family Publishing,1990,pp.59-60.)

 エモリー大学の自己抑制を基本とする「Postponing Sexual Involvement(PSI=性体験をおくらせるために)」というカリキュラムは、若者に「どのようにNoと言うか」を技術習得練習をさせて自己抑制を教えている。このプログラムに参加した若者たちは、参加しなかった若者より5倍も性的に活発になりにくいことが明らかになった。
(M.Howard and J.B.McCabe, "Helping Teenagers Postpone Sexual Involvement." Family Planning Perspective, 22:1,1990, pp.21-26.)
(注釈: PSIは前述の結果の評価の後、避妊や他の異論の余地のある題材を含むように改訂された。したがって、もはやPSIを本当の自己抑制に基づくカリキュラムと見なすことはできない。)

 歴史的に、シカゴ郊外のクレストウッドにあるネイサンヘイル・ミドルスクールの第8学年(中学2年生)には多くの妊娠している少女がいた。学校が子供たちのために自己抑制プログラムの採用を決定した時、多くの大人たちは懐疑的であった。しかし、「Project Taking Charge(責任を引き受けるプロジェクト)」という質の高い自己抑制プログラムを3年間実施した後、3年連続で卒業生の中には妊娠する生徒が全くいなかった。
(Personal communications with Audrey Armstrong, Project Taking Charge teacher at Nathan Hale Middle School.)

 責任について教える全国規模の代替カリキュラム「AANCHOR(An Alternative National Curriculum on Responsibility=責任に関する全米代替カリキュラム)」は、家族のつながりと10代の妊娠を防ぐための個人の責任を強調している。 ANNCHORのカリキュラムを使用した生徒と標準の学校カリキュラムを使用した生徒の間に、統計的に有意な3つの差異があることが明らかになった。 AANCHORに参加した生徒は、①より高度な家族的強さ…すなわち忠誠心、情緒的サポート、結合など、②性の価値や信条に関する両親とのより頻繁な対話、③婚前の性経験に対するより自己抑制的な態度、という点で顕著であった。
(Miller, B.C. "Annual Research Report to the Office of Adolescent Pregnancy Programs." Washington, D.C., December 1984. Also: Olson, T.D., Wallace, C.M., and Miller, B.C. "Primary Prevention of Adolescent Pregnancy: Promoting Family Involvement Through a School Curriculum." Journal of Primary Prevention, 1984, Vol. 5, pp. 75-91.)

 自己抑制を基本とする「FACTS(事実)」カリキュラムに参加した生徒は、以下の点において著しい実験前後の変化を示した。①自己抑制の肯定、②性に対する寛容さの拒絶、③自己抑制に対するその後の方向づけと仲間同士のサポート。これらの個人的な意見に基づくデータは性行動を遅らせる上で重要な指針である。
(The Institute for Research and Evaluation, by Stan E. Weed. Facts Project Year-End Evaluation Report, 1992-1993. Prepared for the Office of Adolescent Pregnancy Program, 1993.)