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1990年代における思春期の妊娠、中絶、出産率の低下は何が原因なのか?

州医師情報協会
The Consortium of State Physician Resource Councils (米国/ニュージャージー州)

ジェフリー・M・ジョーンズ医学博士、ウィリアム・トフラー医学博士、リード・ベル医学博士、ジョアンナ・K・モーン医学博士、ゲイレン・ケルトン医学博士、ロバート・ウィールドレイヤー医学博士、ハル・ウォリス医学博士、G・スティーブン・スーツ医学博士、ジョン・R・ディグス・Jr.医学博士、ハロルド・コックス医学博士、ケント・ジョーンズ医学博士

pdficon1990年代における思春期の妊娠、中絶、出産率の低下は何が原因なのか?(全文)

*この論文は、Pure Love Alliance-Japan(PLA-Japan)が翻訳しました。訳文文責はPLA-Japanにあります。

背景

 1990年代に入ってからアメリカの思春期の若者の妊娠、出産、中絶率は減少している。様々な要素を考慮に入れても、これらの減少は数十年間で初めてのことである。ここで、ある疑問が生じる。それは、これらの減少の原因が一体何であるかということである。

アプローチ

 思春期の妊娠、出産率、中絶、避妊具の使用、および性行動と性意識のデータを、相互関係と可能性のある因果関係を確かめるために分析した。

調査結果

 10代の妊娠、出産、中絶の減少に対する特定の原因や、それらの要素の相互関係は正確に限定することができなかった。しかしながら、これらの減少の原因を“10代の避妊具使用の増加”と主張することは、批判的な分析や再検討をしていないことになる。1988年から1995年で性経験のある10代女性は、最後の性交渉でのコンドームの使用が33%増加しているにも関わらず、婚外出産率は29%増加したのだ。
 思春期のコーホート(同時出生集団)における妊娠、中絶、出産率の減少は、対応する10代の性行動の減少と関連していると思われる。これらの明らかな傾向の原因を正確に決定することが困難であるため、なぜ自己抑制行動をする思春期の若者が増えているのかという点を、引き続き研究の主題とすべきである。

要約

 性的に活発な思春期の若者の間における自己抑制と性行動の減少が、1990年代の10代の妊娠、出産、中絶率の減少の主な原因である。これらの減少が避妊の増加に帰するということはデータに基づくものではない。自己抑制に焦点を合わした教育プログラムは、性行動の減少に大きく貢献しているかも知れない。しかし、この仮説の真偽を判断するためには、更なる研究が必要である。