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国際教育シンポジウム

国際教育シンポジウムでP・フェイガン氏が講演 1999年4月24日(東京)、25日(大阪)

写真1 4月24日〜25日、東京と大阪の2カ所で国際教育シンポジウム「教育と家庭をどう再建するか—米国からの提言」(国際教育シンポジウム実行委員会、PLA-Japan 共催)が開催され、大学教授を始め教育関係者計400名が参加しました。メインスピーカーには、元米国厚生省事務次官補でヘリテージ財団特別上級研究員であるパトリック・フェイガン氏を迎え、家庭崩壊や青少年問題を中心に活発な議論が交わされました。

 24日に開催された東京大会には、約250名が参加しました。はじめに国際シンポジウム実行委員会委員長である入江通雅・青山学院大学名誉教授が「自然環境の破壊については日本では危機感が持たれていますが、それ以上に重要なのが精神的環境の破壊です。今回のシンポジウムを精神的環境破壊解決のための契機にしてほしいと思います」と挨拶しました。
 次に徳野英治・PLA-Japan会長が「日本が道徳大国となるためには、倫理の再建運動が急務であります。そのために、純潔を尊ぶ価値観を中心として、愛と性のモラルを再建し、理想的な夫婦、家庭の姿を構築していかなければなりません」と挨拶し、今回のシンポジウムの意義を訴えました。

写真2 PLAの活動紹介ビデオの上映につづき、ロバート・キトルPLA-USA会長による紹介を受けて、パトリック・フェイガン氏が講演をしました。フェイガン氏は、データを用いてアメリカの現状を分析し、「両親が結婚する前に同棲していた場合には、その家庭の子供が離婚する可能性は2倍になり、また結婚した人とは別の人と同棲していた場合には、離婚する可能性は4倍になります」と述べました。
 さらに「一つの地域社会において片親家庭の占める割合が30%に達すると、その地域社会は崩壊し始め、子供たちの成長にとって危険な社会へと転じます。そして、その地域社会の犯罪の発生率が急激に上昇し始めるのです」と述べ、家庭環境の大切さに触れました。最後に「性行為の目的の混乱は大きな荒廃をもたらします」と訴え、結婚まで純潔を守ることの大切さを強調しました。

写真3 そのあと、コメンテーターである久保田信之・学習院女子大学教授が今日の社会的混乱の原因は日本国憲法にあるとして、「憲法では個人の自由を最大限に尊重されていますが、本当に個人が大事であるならば、個と個のつながりや関わり合いを大事にする思想がなければなりません」と述べました。
 共立女子大学の木村治美教授は、日本でもベストセラーになった『マディソン群の橋』を取り上げ、「『自分の欲望を抑えて家族と地域の秩序を守る』というストーリーが、日本では “不倫ブーム” に火をつける結果となってしまいました」と指摘し、「日本人は目に見えないものを評価する能力を失ってしまいました」と語りました。
 つづいて行われたディスカッションでは「日本で純潔運動を定着させるにはどうしたらいいか」「学校で純潔を教えるにはどうしたらいいか」などの質問が出され、活発に意見が交換されました。

写真4 翌25日、大阪のシンポジウムは約150名が参加しました。フェイガン氏の講演につづいて、コメントスピーチに立った上寺久雄・兵庫教育大学元学長は「現在、さかんに取り沙汰されている学校崩壊、家庭崩壊とは教師の崩壊、親の崩壊に他なりません。教師や親自体が生きる力を持ち、生徒や子供に伝えていかなければならないのです。生きる力の基盤となるのが宗教的情操なのです」と話しました。
 常磐会短期大学の桑田敏一教授は援助交際に言及し、「少女売春が“援助交際”と言葉を言い換えることによって、罪の意識が希薄化しています」と指摘した上で、「女性にとって環境的要因が性の問題に影響を与えます。つまり、家庭や学校で自分の存在が充分に理解されていないことが援助交際等の問題の原因となっているのです」と話しました。
 つづいて行われたディスカッションでは、純潔を中心とした人格教育の進め方や家庭内での性教育の実践をめぐって質疑応答がなされました。